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中古物件市場の現状を知ろう。~今後の空き家、人口減少~
中古物件の購入を考えている方や新築物件の購入を考えている方にも
まず現状を知っておいてほしい。
今回使ってる資料は基本的に国交省のホームページから抜粋したものです。
①総住宅数の歴史と推移
総住宅数と増加率については国交省から5年に1度公表されます。現在の最新は平成30年のもので、総住宅数は6242万戸です。
なぜここまで住宅が増えたかというと、一番大きいな要因は戦後に住宅ローンが始まり、庶民でも高額な住宅が買えるようになったことです。
1945年(昭和20年)に第2次世界大戦が終了し、国として経済を活性化させるための施策として1950年(昭和25年)に住宅金融公庫(現在の住宅金融支援機構)が発足し住宅ローンが始まりました。これにより庶民に高額な家を買えるようになり、安定的に支出が増えて、経済(GDP)が良くなることを期待しました。
こうして夢のマイホームを買うことが大きなステータスとなり、住宅数が増えづづけて今に至るというわけです。いまだに新築物件に対しては高額な住宅ローンを借りることを
②空き家率と少子高齢化
空き家数と空き家率の推移も5年ごとに国交省から発表されてます。この表を見てわかるように空き家は増え続けています。平成30年(2018年)では13.6%が空き家であり、令和12年(2030年)には20%が空き家になるといわれています。
そして、国交省も2013年から2023年の10年で既存住宅流通市場の規模を4兆円から8兆円へ、リフォーム市場の規模を7兆円から12兆円へ、合わせて20兆円の市場規模へ拡大すると公表しています。
他の国と比べても中古物件市場の割合は少なく、今後伸びていく市場だといえます。
ただし、下の表にあるように人口の減少及び高齢化が進んでいるため、建設業界全体で考えると市場規模は減っていくと考えられます。